「ザゼンソウ」 (2月29日)


東北旅行から戻った近所の人が、ザゼンソウを拝んできたと言っていました。
私も栃木県大田原市というところでザゼンソウを見たことがあります。

北国の植物なので関東以西ではあまり見られませんが、達磨さんが座禅を組んで いる姿を連想してこの名がつけられたものでしょう。一名ダルマソウとも。

2月末から 4月にかけて、袋状の仏炎苞(ブツエンホウ)と呼ばれる苞を地上に出し、 一方が口を開いて、中に小さい花のかたまりがみえます。
この姿を衣を纏って座 禅をする僧の姿に見立てたものなのでしょうが、黒紫色の不気味な色をしており、 いやな悪臭も放つので、義理にもきれいとは言えないものです(^_^;)。

おなじサトイモ科でも、ミズバショウやカラーは美しいのですが、ザゼンソウや テンナンショウの仲間はちょっと不気味な植物ですね。


ザゼンソウ【座禅草】
Symplocarpus foetidus サトイモ科ザゼンソウ属

神奈川県 丹沢にて(1998年5月)Photo by K.Kasuga

関東以北の湿原や水辺などに生える多年草。
早春のころ、新葉と同時に仏炎 苞に包まれた肉穂花序を出す。

仏炎苞は長さ10〜20cm で、外面暗紫褐色、 内面黒紫色。
小さい花が肉穂を覆うようにつき、4枚の花弁は薄紫色、雄し べの先は黄色で、全体に薄黄色に見える。

葉は長い柄があり、30〜40cm ぐらいのほぼ円形の心臓形で、先端は尖って いる。
全草悪臭あり。

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