「ジンチョウゲ」 (3月2日)


春の香り、ジンチョウゲ【沈丁花】が咲き出しました。
中国名を瑞香(ロイシャン) というジンチョウゲは雌雄異株ですが、日本にあるものは殆どが雄株なのだそう で、通常結実はみられません。
稀に赤い実がなる木があるのは突然変異だとされ ています。

和名の沈丁花は、沈香(ジンコウ=キャラ)と丁字(グローブ)が混ざった匂いがするの で付けられたのだとか、花の匂いは沈香に、形は丁字に似ていることから来た名 だとか言われていますが、果たしてどんなもんでしょう。
花の形はたしかにグローブに似ていますが・・・・・・。

属名の Daphne(ダフネ)はギリシア神話に出てくる妖精で、太陽神アポロンに見 初められて追われ逃げ惑うのですが、哀れと思ったゼウスがダフネを月桂樹に変 えて難を逃れさせます。
それでもとは月桂樹のことをダフネと言ったのですが、 いつのまにかジンチョウゲ属の名になってしまいました。


ジンチョウゲ【沈丁花】
Daphne odora ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属

大阪府豊中市にて(1999年3月) Photo by O.Kajimoto

中国原産の常緑低木で、庭木として広く栽培される。
根元からよく枝分かれ し、高さ 1〜1.5m になる。

葉は互生し長さ 5〜10cm の倒披針形で厚く、表 面には光沢がある。

早春、枝の先に10〜20個の花が一斉に開花するが、外面 紫紅色、内面白色の花弁のように見えるのは萼で、花弁はない。

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