「キンチャクソウ」 (3月9日)


花屋さんの店先にカルセオラリアの鉢がいっぱい並んでいました。
和名を巾着草と言いますが、その名のとおり袋状の花弁を持った面白い花です。

カルセオラリアは靴を意味するラテン語のカルセウス(calceus)からきている 名だそうですが、そう言えばヨーロッパの古い履物、木靴(サボ)を連想する形 でもありますね。

カルセオラリアを金魚草と訳している書物もありますが、これは誤りで、キンギ ョソウ属の学名アンティリヌム(Antirrhinum)は「鼻に似た」という意味にな ります。

秋蒔きで育てやすい草花ですので、花壇をお持ちの方はぜひコレクションにお加 えください。
本州以南では露地で栽培できます。むしろ低温気味に育てた方が花 数が多くなるようです。


キンチャクソウ【巾着草】:
Calceolaria herbeohybrida ゴマノハグサ科カルセオラリア属

群馬県「ぐんまフラワーパーク」にて(1998年2月) Photo by S.Aoki

中南米原産の 1年草で草丈20〜25cm ぐらい。

葉は卵形または卵状楕円形で、 対生する。

花は袋状で黄色地に赤色斑、橙赤色、黄色などがあり、3月から5 月中旬にかけて茎の頂部に多数開花する。

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