「エンドウ」 (3月20日)


近頃はハウス栽培で年中出回っているサヤエンドウですが、露地栽培のものも早 いところではそろそろ花が咲き始めています。

メンデルが白花エンドウと赤花エンドウを交配して遺伝の法則を発見した話は有 名ですが、エンドウは有史以前から人類の食料として重要なものであったようで す。
エンドウの野生種は発見されていないのだそうですが、栽培の歴史は古く、 石器時代から栽培されていたと言われています。
当初は主食の穀物であったので しょうが、野菜として食べられるようになったのは 4〜500年前のころからと言 われています。
エンドウの品種は700種以上もあると言われていますが現在栽 培されているものはアカエンドウとシロエンドウの2種に大別されます。

野菜のエンドウには莢豌豆と実豌豆とがあり、莢豌豆は「絹莢」と呼ばれる品種 が有名です。実豌豆には大粒のシュガーピースや小粒で色が濃いグリーンピース などの品種があります。


エンドウ【豌豆】
Pisum sativum マメ科エンドウ属

群馬県前橋市にて(1998年1月) Photo by S.Aoki

ヨーロッパ原産であろうと言われている蔓性の 2年草。

普通高さ 2m ぐらい になるが、50cm ぐらいの矮性種もある。

葉は羽状複葉で先端の巻き髭で他物 にからみつく。

春に葉のつけ根から花柄を伸ばし、白または紫色の蝶形花を つける。

果実ははじめ偏平、のちに棒状に脹らみ、5〜 6個の種子ができる。

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