「ソラマメ」 (3月21日)


つづいてお馴染みのソラマメです。

ソラマメもエンドウにつぐ古い栽培植物で、 エジプトや古代ギリシアに栽培の跡があり、トロイの遺跡からもソラマメの類が 発掘されているそうです。
日本には天平(729-749)年間に中国から渡来したとい われています。

莢が上を向くので空豆の名がついたものでしょうが、中国名は蚕豆で、ソラマメ の漢字表記にこの文字も使われます。

戦前は水田の裏作としてソラマメを栽培することが多かったのですが、近年は殆 ど見かけません。
田植えが早くなってきたので、裏作として成り立たなくなった のでしょう。
日本では未熟な豆を野菜として食べますが、ヨーロッパでは食料と するより家畜の飼料とする方が多いようです。


ソラマメ【空豆・蚕豆】
Vicia faba マメ科ソラマメ属

群馬県前橋市にて(1999年4月) Photo by S.Aoki

西南アジア・北アフリカ原産の越年または 1年草。

日本には奈良時代に中国 から渡来し、果菜として栽培されて来た。
日本では秋に播種して春に収穫す る越年草として栽培するのが普通。

高さは50〜80cm 。茎は四角で中空。
葉は偶数羽状複葉で小葉は 2〜 3対ある。

春、葉のつけねに直径 3cm ほどの蝶形花を 3〜 4個づつ開く。
花弁の色は白 または淡紅色で、中央の翼弁 2枚に大きな黒い斑点がある。

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