「オランダミミナグサ」 (3月22日)


オランダミミナグサは全国至るところに見られる雑草ですが、あまり名を知られ ていない存在のようです。
もし図鑑をお持ちでしたら、この名でひいてみてくだ さい。
「ああ、この草ね」と思い当たる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

先に名前を覚え、あとから図鑑で確認する方法を、私は逆引き方と呼んでいます が、植物の名を覚える一つの方法です。

オランダの名がついていることでもわかりますが、これは帰化植物です。日本在 来の種に只のミミナグサがあるのですが、いまではほとんどオランダミミナグサ と交替してしまいました。

ミミナグサ(耳菜草)の名は葉の形を鼠の耳に見立てた命名のようです。


オランダミミナグサ【和蘭耳菜草】
Cerastium glomeratum ナデシコ科ミミナグサ属

京都府綴喜郡精華町にて(2000年4月) Photo by M.Takeda

ヨーロッパ原産の 2年草。明治時代に渡来して帰化植物となった。

高さ10〜30cm で葉は対生し、下部のものはヘラ形、上部のものは楕円形ない し卵状楕円形で表裏とも密に毛が生えている。

春、茎の上部に蕾を密生するが、開花するとやや間隔が開く。花期は春〜夏。
花は白い 5弁花で直径 8mm くらい、花弁の先は深く 2股に切れ込んでいる。

花弁とほぼ同じくらいの長さの萼片も 5枚。

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