「トウダイグサ」 (3月23日)


トウダイグサ(灯台草)は岬に立って海を照らす灯台ではなく、灯芯を灯す小さ な“ともしび”をイメージした名です。
茎の頂きに輪生する葉を油皿に、その中 心に咲く黄色い花を灯火に見立てたものなのでしょう。

トウダイグサ属は種類が多い属で、その数は2,000にも及ぶと言われていますが、 ポインセチアやハナキリンなど、花やさんで見かける植物もたくさんあります。
日本に自生するのは30種ぐらいですが、属名となっているこのトウダイグサをは じめ、あまり人目を引かない地味な草ばかりです。

トウダイグサの茎や葉を切ると出る乳液にはサポニンなどの有毒成分があり、殺 虫剤に使われたこともあったようです。利尿剤などにする薬用植物でもあります。


トウダイグサ【灯台草】
Euphorbia heliossopia トウダイグサ科トウダイグサ属
日本全土に分布し、日当たりのよい道端や畑、土手などに生える 2年草。

高さは10〜30cm になり、互生する葉はヘラ形または倒卵形で、縁には細かい 鋸歯がある。

春先に茎の頂きに 5枚の葉を輪生し、その中心から放射状に枝 を出してその先に包葉と花をつける。

花は小さな壺形で一見 1個の花のよう に見えるが、雌花 1個と雄花数個で構成されている。

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