「ネコヤナギ」 (3月24日)


田舎住まいを始めてみたらネコヤナギなどあまり珍しくない野生の木なんですが、 こどもの頃は生け花に使われているネコヤナギを見ると、なにか可愛い小動物が 枝にしがみついているような気がして、無性に毟ってみたくなる存在でした。

葉に先立って銀白色のふかふかした毛をかぶった花穂を出し、やがて雄花は赤い 雄しべが目立つようになります。
川辺に多いので、カワヤナギという別名もあり ます。


ネコヤナギ【猫柳】
Salix gracilistyla ヤナギ科ヤナギ属

京都府北桑田郡美山村・京大農学部演習林にて Photo by M.Takeda

北海道から九州にいたる各地の水辺に見られる落葉低木。

よく枝分かれして 高さ 1〜 3m になり、互生する葉は長さ 6〜10cm の長楕円形で縁には細かい 鋸歯がある。

雌雄別株で、早春葉の開く前に開花する。
雄花穂は長さ 3〜 6 cm 、雌花穂はやや小さく 2〜 4cm 。

共に花弁のない小さい花が多数つき、 銀白色の絹糸状の毛におおわれている。
雄花には 2個の雄しべがあり、赤い 葯から黄色い花粉を出す。

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