「シダレヤナギ」 (3月25日)


柳に燕と言えば東京現座通りのシンボルであった時代は遠くなりました。
都内で柳の街路樹が残っているのは皇居濠端の内堀通りくらいなものでしょうか。
あの長い柔らかい枝の垂れる柳はシダレヤナギというのが正しい名前です。

日本では「柳」といえば「シダレヤナギ」のことを指し、奈良時代から植えられ ていたといわれるほど馴染みの深い樹木で、平安京の都大路にはシダレヤナギの 並木が植えられていたのだそうですね。

シダレヤナギの実にも白い毛が生えていて、風に飛ぶのだそうですが、日本にあ るシダレヤナギは殆どが雄株なので、種子が風に飛ぶ光景はなかなか見られない そうです。


シダレヤナギ【枝垂柳】
Salix babylonica ヤナギ科ヤナギ属

京都府京都市・鴨川沿いにて(1999年3月) Photo by O.Kajimoto

中国原産の落葉高木で、水辺によく育つ。

高さは10〜20m になり、細い枝が 長く垂れ下がるのが特徴。
長さ 8〜15cm 巾 1〜 2cm の細長い葉が互生する。
葉の先は尖り、裏は白っぽい。

雌雄異株だが、日本では雌株はほとんど見ら ない。
雄花の花穂は長さ 2〜2.5cm で、早春に葉の出るのに先立って開く。

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