「オランダイチゴ」 (3月26日)


果物としての苺は、いまではほとんどがハウス栽培のもので、暮れのうちから 姿を見せ、3月の末ともなればもう終わりに近くなります。
しかし本当においしいのは露地栽培の苺です。
露地ものは今頃から花が咲き始 めます。

普通に栽培される苺はオランダイチゴと呼ばれる種類で、江戸時代にオランダ から渡来したので、この名がついたものと言われています。
しかし果実として 一般に出回るようになったのは、明治時代後半になってからのことだそうです。

苺の食べる部分は花床(花托)と呼ばれる膨らんだ組織で、この表面につぶつ ぶの実がつきます。
こういう形の果実を「いちご状果実」といい、イチゴ類の 特徴です。


オランダイチゴ【和蘭苺】
Fragaria × magna バラ科オランダイチゴ属
北アメリカや南アメリカ原産の野生イチゴを原種として、オランダ・イギ リス・フランスで育成された多年草。

茎はなく、長い匍匐枝を伸ばして拡 がる。

葉は 3枚羽状複葉で葉脈が目立ち、縁には鋭い鋸歯がある。

花は 5 弁白色が普通。

昨日 戻る 明日