「モミジイチゴ」 (3月27日)


続いて野生のイチゴです。

俗にキイチゴと総称される野生のイチゴは数十種類もありますが、みなよく似て いて、その果実のほとんどが食べられます。
中でも美味なのはモミジイチゴ、ク サイチゴ、ホウロクイチゴ、ナワシロイチゴなどです。

栽培種のラズベリーやブラックベリーなどもキイチゴの仲間ですが、キイチゴの 代表とも言えるのはモミジイチゴで、単にキイチゴというときはこのモミジイチ ゴのことを指すことが多いようです。
葉がカエデ類の葉のように掌状に深く切れ 込んでいるのでこの名があります。


モミジイチゴ【紅葉苺】
Rubus palmatus var. coptophylus バラ科キイチゴ属

青森県三沢市にて(1999年4月) Photo by K.Tamukai

本州の中部地方以北の山野に生える落葉低木。
高さ1.5〜 2m になり、枝や 葉柄に刺が多い。

互生する葉は長さ 7〜15cm で、3〜 5つに深く切れ込み、 縁には不揃いの鋭い鋸歯がある。

3〜 5月ごろ、直径 3cm ぐらいの 5弁花が 下向きに咲く。

果実は 1〜1.5cm の球形で、オレンジ色に熟し、甘酸っぱく 美味。

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