「ワスレナグサ」 (3月28日)


ワスレナグサという名前はいかにもロマンチックな感じがしますが、この花に まつわる伝説にもロマンチックな話が多いですね。

恋人同士がライン河畔を散歩中、岸辺に咲く可憐な花を摘もうとした男が足を すべらせて川に落ち、その花を岸に投げなげながら「私を忘れないで!」と叫 んで水に沈んだという話、戦いの合間に村娘と親しくなった兵士が、野に咲く 紫の花を乙女に捧げて「Forget me not !」と言いながら戦に戻って行ったと いう話、などなど。

この forget me noto がそのままこの草の英名になっていますし、和名のワス レナグサもそれを訳したものなのでしょうが、花言葉も「私をわすれないで」。
恋人に捧げるにはいい花ですねぇ(^_^)。


ワスレナグサ【勿忘草】
Myosotis scorpioides ムラサキ科ワスレナグサ属

福島県会津坂下町にて(1998年5月) Photo by K.Kasuga

ヨーロッパ原産の越年草。明治の末頃に渡来し、改良された園芸種が多い。

日当たりのよい水辺などに野生化しているものもあるが、花が小さく色も薄 い。
園芸種は矮性のものが多く、草丈は 7〜 8cm 。

根生葉はへら形で密に 叢生し、茎につく葉は無柄の楕円状披針形で細長い。

春、茎の先に澄んだ青 色の小さい 5弁花を咲かせる。
蕾のうちは花穂全体が蠍の尾のようにまるま っているのが特徴。

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