「レンギョウ」 (3月29日)


折角咲きだしたレンギョウの黄色い花を、ヒヨドリがみんな食べてしまうんです。
花食い鳥というあだ名があるくらいで、ヒヨドリは花が好きですねぇ。

レンギョウは中国原産の植物ですが、春に先駆けて葉より先に黄色の花を咲かせ るので、栽培種として庭園の植え込みなどに好んで植えられます。

園芸種としては普通のレンギョウのほかに同じ中国産の別種であるシナレンギョ ウ、韓国産のチョウセンレンギョウ、レンギョウとシナレンギョウの交配種であ るアイノコレンギョウなどがあり、いずれもよく似ていますが、シナレンギョウ、 チョウセンレンギョウは花がやや大型でです。

また、レンギョウの茎は中空ですが、シナレンギョウやチョウセンレンギョウの 茎は髄膜という膜で細かく仕切られているという違いがあります。
モクセイ科でありながら、匂いが殆どないのが残念ですね。

漢字表記の「連翹」は中国名をそのまま使ったものでしょうが、「翹」という文 字は「鳥が長い尾羽を揚げる」ことを意味する文字だそうです。


レンギョウ【連翹】
Forsythia suspensa はモクセイ科レンギョウ属

京都府・京都大学理学部植物園にて(1998年3月) Photo by O.Kajimoto

庭園に植えられる落葉低木で高さは 2m ほどに伸びて枝の先端は垂れ下がり、 その先が地表に接するとそこから発根する。

黄色い筒型の花は先が深く 4つに裂けているので、一見 4弁花に見える。

対生する葉は長さ 3〜 8cm の卵形。時に小葉 3枚の複葉が混じることがある。

日本にはヤマトレンギョウ、ショウドシマレンギョウの自生種があるが、いず れも花が少なく、鑑賞用にはならない。

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