「カスマグサ」 (4月6日)


もう一つよく見かける野豌豆にカスマグサがあります。

これはちょうどカラスノエンドウとスズメノエンドウとの中間ぐらいの大きさで あるところから、カラスとスズメ、カとスの間ということでカス間草という名が つけられたという、まるでクイズみたいな名前の野草です。

カラス、スズメ、カスマよく似たこの三種の見分けかたの一覧です。

カラス 小葉の先は少し凹む
巻き髭の先は 3分岐
紅紫色で柄がない 莢は黒くなり
豆は10個ぐらい
スズメ 小葉は細い
巻き髭の先は 3分岐
花は小さく、薄紫で
柄がある
莢は焦げ茶色で
豆は 2個が普通
カスマ 小葉の先は凹まず
巻き髭の先は分岐せず
淡青紫で柄がある 莢は焦げ茶色で
豆は4個が普通

カスマグサ【カス間草】
Vicia tetrasperma マメ科ソラマメ属

神奈川県横浜市(1998年5月) Photo by K.Kasuga


道端や原野に生える 1、2年草で、草丈は30〜40cm ぐらい。

葉は羽状複葉で 小葉は 4〜6対、先端の巻き髭は先が枝分かれしないのが普通。
小葉は対生し長楕円形で長さ 2cmぐらい、葉の先は凹んでいない。

春、葉腋から細い花柄を出し、先端に淡青紫色の蝶形花が 1〜 3個つく。
花 の大きさは長さ 5〜7mm 。

実の莢は長さ15mm ぐらいで表面は無毛、中には 普通 4個の豆が入っている。

昨日 戻る 明日