「ジュウニヒトエ」 (4月13日)


今年は少し遅かったようですが、ジュウニヒトエが咲きだしています。

名前の優雅さとはうらはらに極めて丈夫で、花壇に植えておくと始末に困るくら い増える草花です。

名前のジュウニヒトエ(十二単)は宮中や貴族の位の高い女性が着る正装で、単 衣(ヒトエ)という下着に12枚もの上衣を重ね着するものだそうです。
いまでも宮中 の儀式などで見られるのでしょうか。

この草花の、紫の小花が重なって咲く様子を、十二単を着た女性とみたてた命名 だと思われますが、公園の花壇や通路に沿った群生が一度に開花したときは見事 です。


ジュウニヒトエ【十二単】
Ajuga nipponensis シソ科キランソウ属

千葉県大原町で(1982年 3月)Photo by K.Iozawa


林の縁や道端に生える多年草で、本州と四国に分布し、花壇用に栽培もされ ている。
高さは10〜25cm で全体に毛が多く、対生する葉は長さ 3〜 5cm 、 巾1.5〜 3cm の倒披針形。縁には粗い波形の鋸歯がある。

春、茎の先に淡紫色の唇形花が穂になってつき、下から順に咲き上がる。

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