「ハナミズキ」 (4月16日)


そろそろ花水木の季節ですね。

いまはハナミズキの方が一般的な名前になりまし たが、もとはアメリカヤマボウシというのが通り名でした。

東京では東急東横線二子玉川園駅の周辺にたくさん植わっていましたが、健在で しょうか。
小石川植物園や神代植物公園にも大きなハナミズキの木があります。
明治の終わりごろ、時の東京市長尾崎行雄がアメリカにサクラの苗木を送り、そ の返礼として大正4年にアメリカから東京市に贈られたのが日本におけるハナミ ズキの始まりだと言われています。
当初は日比谷公園に植えられ、現在でもその 原木は残っているとか。

4〜5月に白または淡紅色の大きな花をたくさん咲かせますが、4枚の花弁にみ えるのは苞で、先が摘んだように凹んでいます。
苞の中心にしべのように見える つぶつぶが花で、小さな4弁花が球状に集まったものです。


ハナミズキ【花水木】
Cornus florida ミズキ科ミズキ属

東京都小石川植物園で(1981年 4月)Photo by K.Iozawa


北アメリカ原産の落葉小高木で、庭木や街路樹にひろく植えられている。

高さは5〜12m で、対生する葉は長さ5〜15cm の卵形。
春、葉に先だっ て美しく開花する。
秋に赤く熟す果実はアオキの実に似た卵球形で長さ1.2 cm ぐらい、数個かたまってつく。

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