「ヤマザクラ」 (4月19日)


我が家ののヤマザクラが満開になりました。

いまでは単にサクラと言えばソメイヨシノを指すことが多いようですが、ソメイ ヨシノが生まれる江戸末期までは、サクラと言えば野性種の代表であるこのヤマ ザクラのことを指していたようです。

桜の名所奈良県吉野山のサクラも、その中心をなすのはヤマザクラです。
光沢の ある若葉と同時に花の開く姿は、絢爛そのものですね。
学名の種小名にもヤマサ クラ(jamasakura:ジャマサクラではなくヤマサクラと読みま)が与えられています。

若葉の色や光沢には変化が多く、黄芽、赤芽、茶芽、緑芽などに分類できます。
ヤマザクラは長命で、樹齢数百年を数える、幹に苔の生えたような老樹も立派に 花を咲かせていて、その生命力の強さに感動させられます。


ヤマザクラ【山桜】
Prunus jamasakura バラ科サクラ属

奈良県吉野山で(1977年 4月)Photo by K.Iozawa


高さ15〜20m になる落葉高木で、山地に自生するほか、鑑賞用として植 えられている。

新芽が赤みを帯びるものが多く、葉の裏側が白っぽいのも特 徴の一つ。葉は長さ7〜13cm 、巾3〜5cm の卵状長楕円形で先は急に細 くなって尖り、ふちには細かい鋸歯がある。

花は白又は淡紅色で、直径は3 〜3.5cm 。

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