「ホウチャクソウ」 (4月26日)


隣家との境の藪かげにホウチャクソウ(宝鐸草)が咲いています。

あまり人里には生えない草ですが、なぜかうちには毎年よく咲いてくれます。
宝鐸はホウタクとも読み、お寺の本堂や塔の軒先に吊るして飾りとする大型の風 鈴のことです。
五重の塔の庇の隅に吊り下がっているのをよく目にしますが、そ の宝鐸に花の形が似ているところからついた名なのでしょう。

よく似た草にナルコユリ、アマドコロがありますが、これらの花は花弁が分かれ ずに筒形ですが、ホウチャクソウは6枚に分かれた花被が筒形に重なっているの で、見分けがつきます。

花の黄色いキバナホウチャクソウという園芸種もあります。


ホウチャクソウ【宝鐸草】
Disporum sessile ユリ科チゴユリ属

千葉県大原町で(1995年 5月)Photo by K.Iozawa

林の樹下などのあまり日の当たらないところに生える多年草で、草丈は30 〜50cmぐらいになる。

茎は直立して上の方で分岐し、葉は先の尖った長楕 円形で柄はなく互生する。
4〜5月ごろ枝先に短い柄のある花が3〜5個垂 れ下がってつく。

長さ3cmほどの花被片は6枚で筒形に重なったままで開か ず、各片とも先は緑色で元の方は白い。

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