「オダマキ」 (4月27日)


麻糸などを中が空洞になった球体になるように巻きつけたものを、「おだまき」 (苧環)といいます。

碗にうどんと具を盛り、溶き卵を掛けて蒸した料理に苧環蒸しという名がつけら れていますが、これもうどんを苧環のように円く盛りつけるからなのでしょう。
植物のオダマキも花の形が苧環に似ているからと言われていますが、枠形の糸巻 きに糸を巻いた形に見えなくもありません。

オダマキの英名はカラムバイン(columbine)ですが、これは鳩のことです。花の 形から小鳩を連想するのでしょうか。

色や形の変化した園芸種、セイヨウオダマキ、カナダオダマキなどもあります。


オダマキ【苧環】
Aquilegia flavellata キンポウゲ科オダマキ属

千葉県大原町で(1995年 5月)Photo by K.Iozawa

鑑賞用に植えられる多年草で、本州北部や北海道に生えるミヤマオダマキを 改良したものと言われている。
高さ40cmほどになり、葉は深い切れ込みの ある白っぽい緑色の複葉で、長い柄がある。

4〜5月ごろ、茎の先に長い花茎を出し、鮮やかな青紫色の花を下向きに1 個つける。
萼、花弁共に5枚で交互に並び、萼は平に開くが、やや巾の狭い 花弁はあまり開かず、細長く後ろに突き出して内側に曲がり、距になってい る。
萼は全体に青紫色であるが、花弁は先が白く変化している。

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