「イモカタバミ」 (4月29日)


東京下町のある喫茶店のおかみさんから、「珍しい色の花が咲くクローバー」と 自慢げに見せられたのがカタバミで、クローバーとカタバミの違いを納得させる のに骨折ったことがありました。
草や花などにあまり関心を持たない人には、ク ローバーの葉とカタバミの葉は同じように見えるのでしょうね。

地下に大きなイモのような塊茎があり、その頂きにまた小さな鱗茎がたくさんで きてよく増えるイモカタバミが咲き出して、紅色の花が可憐な姿です。
夕方になると花も葉も眠ったように閉じます。

近年の渡来らしいのですが、関東地方以西にはかなり野生化したものが見られる ようです。

よく似たものにムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)がありすが、花の色が少 し薄く、雄しべの先の葯が白いので、区別できます。

別名フシネハナカタバミ(節根花酢漿草)。


イモカタバミ【芋酢漿草】
Oxalis articulata カタバミ科カタバミ属
南アメリカ原産の多年草。5〜15cmの長い葉柄が地表から叢生し、柄の先 端に逆ハート形の小葉が3枚つく。
春から夏にかけて葉の間から高さ30cm ほどの花柄を延ばし、その頂が15〜20本にわかれ、直径1.5cm程の5弁 花をつける。

花弁は紅色で濃紅色の筋が目立ち、基部は特に濃い。葯は黄色。

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