「レンゲソウ」 (5月3日)


千葉県大多喜町にはれんげ田が残っていて、GWの間、「れんげ祭り」という催 しが開かれます。
地域振興の一環として年中行事になりましたが、結構遠くから 訪れる観光客で賑わっています。

日本では昔から水田の裏作としてレンゲソウが栽培され、北国以外では全国各地 でれんげ田がみられたものでした。
栽培の目的は主として緑肥にするためでした ので、安価な化学肥料が普及するにつれて、緑肥の裏作は殆ど行われなくなって しまい、今やこのような観光資源としての存在価値が生まれてきているのですね。

現在はレンゲソウ(蓮華草)が最も普通の呼び名となっていますが、昔はゲンゲ (翹揺)という呼び名も通用してましたし、農業ではシウンエイ(紫雲英)と呼 ばれることが多かったようです。
いまでは翹揺も紫雲英もレンゲと読むのが普通 です。

ちなみにレンゲ(蓮華)とは蓮の花のことです。


レンゲソウ【蓮華草】
Astragalus sinicus マメ科ゲンゲ属

神奈川県大和市(1998年4月) Photo by K.Kasuga

中国原産の2年草。

茎は根元から多数分岐して束生し、地表を横に這って拡 がる。
葉は奇数羽状複葉で小葉は4〜5対あり、互生する。
春に葉腋から長 い花柄を伸ばし、先端に紅紫色の小さな蝶形花を輪状に開く。

花は7〜8個 あり、短い柄があって横向きに並んでいる。

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