「ヒレハリソウ」 (5月5日)


ヒレハリソウとはあまり聞き馴れない名前かも知れませんが、コンフリーと言え ば健康野菜としてご承知の方もおられるでしょう。

もともと家畜の飼料として栽培されていたものなのですが、非常に繁殖力が強く 各地で野生化しています。

正しくはコンフリーとはこのヒレハリソウを原種にして改良された栽培種に付け られた名なのですが、ヒレハリソウ=コンフリーとする図鑑類が多いので、ここ でも同じものとして扱うことにします。

ヒレハリとは鰭玻璃と書き、玻璃は水晶またはガラスのことです。
鰭は葉の付け ねが鰭のように茎に流れているのを表したものでしょうが、玻璃の由来はよくわ かりません。
栽培種のコンフリーにはこの鰭がないので、厳密に区分するときの 目安になります。

近くの土手に毎年繁る場所があって、今年も花を咲かせました。


ヒレハリソウ【鰭玻璃草】
Symphytum officinale ムラサキ科ヒレハリソウ属

ヨーロッパ原産の多年草で、飼料または野菜として栽培もされている。

高さ60〜90cmになり、全体に白い毛が生えている。
葉は卵状披針形で、 先端は細長く尖り、下部の葉には柄があるが上部の葉にはなく、代わりに葉 の付け根が茎にそって鰭状に延びている。
茎の上部はよく枝分かれし、春か ら夏にかけてその先端に淡紅色の花を多数咲かせる。

花は深い筒形で、先は 浅く5裂している。花色は淡紅色が多いが、紫色や白色もある。

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