「モチツツジ」 (5月7日)


ツツジ科ツツジ属のうち、シャクナゲ類以外のものを総称して日本ではツツジと 言っていますが、大別すると山野に自生する種類と人工交配で生まれた園芸品種 とに分けられます。
しかしツツジの類は野生種をそのまま鑑賞用として栽培する 場合も多く、極めて多くの種類が知られるようになりました。

主な種類をざっと挙げますと、野生種ではヤマツツジ・モチツツジ・サツキ・ミ ヤマキリシマ・ウンゼンツツジ・レンゲツツジ・ミツバツツジ・アカヤシオ・シ ロヤシオなどがあり、園芸種ではクルメツツジ・ヒラドツツジ・キリシマなどが よく知られています。
道端の緑地帯や公園の植え込みなどによく使われている大 紫(オオムラサキ)はヒラドツツジの一品種です。

モチツツジは庭木としてもよく植えられていますが、野生のものは本州中部以西 に分布しており、新芽・蕾・若枝・葉柄・萼などが「鳥黐(トリモチ)」のように粘 るのが特徴で、ネバツツジの別名もあります。


モチツツジ【黐躑躅】
Rhododendron macrosepalum ツツジ科ツツジ属

千葉県大原町で(1996年 5月)Video by K.Iozawa

静岡県から岡山県までの太平洋岸と四国東部に分布する常緑低木で、鑑賞用 としての栽培も盛ん。

高さ1〜2m になり、春に出る葉と夏に出る葉の形が 異なるのが特徴で、春の葉は楕円形で長さ4〜8cm、夏の葉は倒披針形でや や小さい。

花は淡紅紫色で4〜5月に咲き、直径5cmぐらいで上側の内面に 鮮やかな紅色の斑点がある。

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