「ボタン」 (5月8日) |
“立てば芍薬座れば牡丹”などと美人の形容にはよく牡丹が使われますが、その 他にも牡丹刷毛、牡丹桜、牡丹雪など、ふっくらした形を表す詞として名詞の前 につけられます。 中国では花の中で最も美しいもとのして「花王」とも呼ばれて いるそうです。
ボタンの渡来は古く奈良時代と言われています。 牡丹の名所と言えば奈良の長谷寺や福島県の須賀川牡丹園ですが、東京にも名所 はいくつかあり、足立区の西新井大師、新宿区下落合の薬王院、上野公園の東照 宮などが有名です。 なおボタンは以前キンポウゲ科に属していたので、図鑑等によってはキンポウゲ 科に分類してあるものもありますが、現在はボタン科として独立しています。
ボタン【牡丹】 Paeonia suffruticosa ボタン科ボタン属 | |
東京都西新井大師で(1985年 5月)Photo by K.Iozawa |
中国原産の落葉低木で、鑑賞用に栽培される。 幹はよく分岐し、古いもので
は高さ3m ぐらいになるものもある。 特有の臭気があり、5〜6月に直径10〜20cmの
大きな花を枝先に開く。 色の変化も多く、ピンク、紅、 紫、白など。 |