「ミヤコワスレ」 (5月12日) |
花屋さんの店頭には、温室育ちのミヤコワスレが3月頃から姿をみせますが、露 地栽培のものはいまが盛りです。 品種改良で薄紫・ピンク・白なども出回ってい ますが、ミヤコワスレはやはり濃い紫が一番です。
承久の乱に敗れて佐渡に流された順徳天皇が、この花を愛でることで都恋しさを
忘れようとしたので、この名がついたという言い伝えがありますが、なかなか文
学的な、一種の哀感を湛える名でもありますね。
日陰に強く、建物の北側などでも結構咲いてくれますので、作り易い草花です。
植えっぱなしでも育ちますが、3〜4年に一度ぐらいは植え拡げた方が丈夫に育
ち、花もよく咲いてくれます。
ミヤコワスレ【都忘れ】 Gymnaster sabatieri キク科ミヤマヨメナ属 | |
千葉県大原町で(1996年 5月)Photo by K.Iozawa |
山地に自生するミヤマヨメナの園芸種で、江戸時代から栽培されていたとい
う。 花壇の植え込みや切り花用にに栽培される多年草。 頭花の舌状花は一列で、紫紺色が普通。 中心の管状花は黄色。 |