「シロツメクサ」 (5月19日)


こどもの頃四つ葉のクローバーを探した覚えは皆さんおありでしょうが、この縁 起ものはよほど人気があるとみえて、大人になっても探す人は大勢いますね(^_^)。

昔オランダからガラス製品を輸入したとき、詰めものに使われていた枯れ草の種 を蒔いたら、レンゲソウに似た花が咲いたので、その草にオランダゲンゲという 名をつけたのだそうですが、昭和の初期にはまだこの名がが一般的で、クローバ ーという洒落た名が広まったのは昭和10年ぐらになってからだと思います。
いま標準和名になっているツメクサも、この荷作り用の詰めものから「詰め草」 の名が生まれたというのが定説になっています。

四つ葉をみつけると幸せが訪れるという言い伝えは、いつごろから流行り出した ものなのでしょう。三つ葉が正常で、四つ葉は奇形です。

どこの原っぱにも見られる白花のシロツメクサと、少し大型で紅い花の咲くムラ サキツメクサ(アカツメクサ)が主な種類ですが、ツメクサの仲間は細かく分類 すると15種ほどあって、いずれも帰化植物になっています。


シロツメクサ【白詰草】
Trifolium repens マメ科シャジクソウ属

ヨーロッパ原産の多年草で、牧草として世界各地に栽培されている。

日本に は江戸時代に輸入品の梱包材(パッキング)として入ってきたものが帰化し たと言われている。

葉は3個の小葉を持つ複葉で長い柄がある。
春から夏にかけて長い花茎を出 し、先端に小さい蝶形花を球状につける。

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