「ジャガイモ」 (5月27日)


ジャガイモは馬鈴薯とも呼ばれていますが、牧野博士によれば馬鈴薯は他の植物 を指す名なので、ジャガイモまたはジャガタライモと呼ぶのが正しいとのことで す。
そのせいかどうか、最近では八百屋さんやスーパーなどでも馬鈴薯の表示は 見かけなくなりましたね。

ジャガイモは1600年前後に渡来したものだそうですが、そのときジャワのジ ャカトラ(のちにバタビア、現在のジャカルタ)を経由して入って来たので、ジ ャカトラ薯、或いはジャガタラ薯と呼ばれていたものが、ジャガ薯と言う名で固 定化したものであるようです。

その名からジャワが原産地であるような誤解を受けますが、南米のボリビアあた りが生まれ故郷であろうと言われています。
アンデスの標高4千m ぐらいの冷涼 な気候が適しているらしく、熱帯ではあまり栽培されていません。
ジャワのジャ ガイモはウビと呼ばれ、少し黄色い色をしています。

ジャガイモは成育期間が短く、栽培にもあまり手がかからないので家庭菜園向き なんすが、ナス科なのでトマトやナスとも連作ができないところが欠点です。


ジャガイモ
Solanum tuberosum ナス科ナス属

千葉県大原町で (1996年 5月19日)Photo by K.Iozawa

南アメリカ高原地帯原産の多年草。

野菜として栽培するときは早春に植えて 初夏に収穫する1年草として扱う。
高さ60〜80cmになり、葉は羽状複葉 で互生し、小葉は3〜4対。
6月ごろ茎の上部の葉腋から柄を出し、直径3 cmほどの花を数個つける。
花の色は白または淡紅色。

イモの部分は地下茎の先端が肥大したもので塊茎と呼び、食用または澱粉の 材料にする。

昨日 戻る 明日