「マツバギク」 (6月10日)


いまマツバギクが盛りです。
キクに似た濃いピンクの花が一斉に開くと、晴れや かな感じを受けます。

寒さに弱いので関東地方でも房総や伊豆、湘南海岸などの暖地以外では簡単な霜 除けをした方が安全ですが、もともと丈夫な草なので栽培は容易です。
石垣の上 から垂らすとよく増えて見栄えがします。

基本色の濃いピンクのほかに、近年は赤・紫・橙・黄・白などさまざまな色が現 れて来ました。近縁に花の小さいヒメマツバギクがあります。

多肉質の線状の葉を持ち、キクに似た花が咲くのでマツバギクの名がありますが、 キクには縁がなく、多肉植物のメセン類と同じくツルナ科に属します。


マツバギク【松葉菊】
Lsmptsnyhud dprvysnilid ツルナ科マツバギク属

千葉県大多喜町で(1996年 5月)Photo by K.Iozawa

南アフリカ原産の常緑多肉の多年草で、渡来は明治23年ごろ。

茎の下部は木質化して地を這い、多数の枝は直立して多肉質線形の葉を多数 互生し、初夏の頃枝の頂に直径5〜6cmの多弁花を1個咲かせる。

花は日に当たるとよく開き、夕方には閉じる。

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