「キンシバイ」 (6月11日)


うちから7〜8キロほど内陸部へ入ったところに、お茶園があります。
毎年5月 の下旬に「新茶まつり」と称して手作りの新茶を売り出すのですが、今年は春の 寒さで遅れ、先週の週末が売出しでした。

たまたま埼玉からの客人があったので 新茶を買いに行き、野点の煎茶を一服よばれてきたのですが、その席にキンシバ イが一輪挿してありました。茶花にもってこいの花です。

梅に似た形の黄色い花に黄色い雄しべの姿から、「金色梅」という名がつけられ ていますが、中国の原産で日本でも1760年頃から栽培されていた記録がある そうで、野生化しているものも見られます。

公園の植え込みなどに多いビヨウヤナギ【美容柳】と同じオトギリソウ科。


キンシバイ【金糸梅】
Hypericum patulum オトギリソウ科オトギリソウ属

千葉県鴨川市で(1995年 6月)Photo by K.Iozawa

中国原産の常緑低木で根元からよく枝別れし、高さ1m ぐらいになる。

葉は 対生し、長さ2cm あまりの卵状長楕円形。

6〜7月ごろ枝さきに直径3〜5 cm の黄色い5弁花を1個から数個つける。
雄しべは多数あり、5つの束に分 かれているのが特徴。

昨日 戻る 明日