「アジサイ」 (6月12日)


梅雨どきの花といえば花菖蒲と紫陽花ですが、そろそろアジサイが色づきはじめ ました。

土壌の成分によって色が変わる、シーボルトが愛人の名をとって学名にした、な どと話題の多い花ですが、何といっても日本の季節を表す代表の花です。

普通に見られるアジサイは、暖地に自生するガクアジサイを母体として日本で作 られた園芸品種ですが、花屋さんでハイドランジアという名で売られている品種 は、日本のアジサイが中国を経てイギリスに渡り、ヨーロッパ各地で品種改良が 行われたものが再び日本に輸入された、いわば里帰り品種で、セイヨウアジサイ とも呼ばれます。
最近はそれがまた日本でさまざまに改良されて多品種となりま した。

花芽ができるのが10月ごろなので、秋以降の剪定は花芽を失うことになり、来 年の花が見られません。
剪定は花が終わった直後から7月一杯までに行います。

大木になるのを厭わなければ、剪定しないで放置するのが一番よく咲きます(^_^)


アジサイ【紫陽花】
Hydorangea macarophylla var. otaksa ユキノシタ科アジサイ属

千葉県大原町で(1996年 6月)Photo by K.Iozawa

ガクアジサイから作り出された園芸種。落葉低木で高さは1〜2m 。

対生す る葉は長さ10〜20cmの大型卵形または広卵形で、やや厚く表面には光沢 があり、縁には鋸歯がある。

6〜7月、枝の先に球状に集まった花をつける。
青紫の花弁に見えるのは萼で、中心に小さい花がある。

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