「チョウジソウ」 (6月21日)


チョウジソウは青紫色の清楚な花を咲かせる野草ですが、絶滅危惧植物になって います。

昔は川岸の湿った草地などにたくさん生えていたのですが、こういう立 地条件がだんだん失われていくにつれて、そこに生える植物も絶滅への道をたど るのです。
絶滅を危惧される植物は、むしろきちんとした指導のもとに栽培を奨 励した方が絶滅から救い出す方向に転換できるのではないか、という説にも納得 できる点があるように思えます。

横から見ると丁の字に見えるところから丁字草の名がついたと言われていますが、 解毒剤としての薬効があるそうで、先日訪ねた千葉県薬草園にたくさん咲いてい ました。


チョウジソウ【丁字草】
Amsonia elliptica キョウチクトウ科チョウジソウ属

千葉県大多喜町千葉県薬草園で(1996年 5月)Photo by K.Iozawa

本州・九州に分布する多年草で高さ40〜80cm になる。
互生する葉は長さ 6〜10cm 、巾1〜2cm の披針形で全縁、先は尖っている。

5〜6月ごろ、 茎の上部に濃い青紫色の花が多数つく。花は筒形で先は深く5裂し、水平に 開く。
直径1.5cm ほどで、開いた部分は色が薄い。

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