「ペトレア」 (6月24日)


梅雨の晴れ間に紫陽花の青い花が目に滲みますが、紫陽花の頃になると思い出す 熱帯植物があるのです。

青系の花が少ない熱帯植物の中で、ひときわ目立つ青色の花ペトレア。
花は小さ いのですが蔓性でよく伸び、住宅の生垣やパーゴラなどに這わせてあるのをよく 見掛けました。
直径2.5cm ぐらいの星形にやや薄青色の萼が開き、その中心に ひとまわり小さな濃い青紫の5弁花をつけます。
この萼は花が散った後もいつま でも残っています。

葉の裏面がが紙やすりのようにざらざらしていて、サンドペーパーフラワーとい うあだ名もあるくらいです。
ちゃんとムラサキツクバネカズラという和名も与えら れているのですが、日本ではまだ見たことがありません。

英名は Queen wreath 。wreath は「花輪」ですね。
めずらしい熱帯植物のご紹介でした。


ペトレア
Petrea volubilis クマツヅラ科ペトレア属

インドネシア・スラバヤ市郊外で(1982年 6月)Photo by K.Iozawa

熱帯アメリカ原産の蔓性小高木。
熱帯各地で鑑賞用に植えられている。

高さ3〜4m でよく枝分かれし、葉は長楕円形で全縁、長さ10〜15cm 。
裏面は粗面で暗緑色。

花は濃い青紫色の漏斗形で先は5裂し、宿存性の萼を 有する。

萼は5枚で各弁は細長く、花よりやや色が薄い。

昨日 戻る 明日