「アガパンサス」 (6月28日) |
6〜7月に青紫の花が咲き、君子蘭を小型にしたような姿から「紫君子蘭」とい う和名もあるアガパンサス。 African Lily または Lily of Nile という英名でも 呼ばれている園芸草花です。 lave とは少し違って、人類愛・同胞愛・博愛という意味の agape(アガピー)と いう語がありますが、これはギリシヤ語から来た言葉で、このアガパンサスとい う植物名は、この agape と花を意味する anthos とが組み合わされた語なんです ね。即ち「愛の花」(^_^)。 関東以西なら戸外で越冬できますし、植えっぱなしで毎年咲いてくれる丈夫な花 ですから、お庭のある方は春先に苗をお植えになってはいかがでしょう。 茎の頂から傘の骨のように花柄を四方に開き、その先に花をつける形を「散形花 序(サンケイカジョ)」と言いますが、アガパンサスは散形花序の見本でもあります。
アガパンサス: Agapanthus africanus ユリ科アガパンサス属 | |
千葉県大原町で(1996年 6月)Photo by K.Iozawa |
アフリカ南部原産の多年草で、日本には明治中期に渡来し、鑑賞用に栽培さ
れている。 葉は根出葉で長さ20〜40cm 、巾12〜15cm ぐらいになる。 6〜7月ごろ葉の間から40〜80cm の花茎を伸ばし、頂部に10〜30個 の花を散形花序につける。 花は釣り鐘状漏斗形で、花色は青紫色のほかに白 色のものもある。 |