「カイコウズ」 (6月29日)


伊豆に住む友人から、海紅豆(カイコウズ)が花盛りだという便りが届きました。

沖縄県の県花で有名なデイコ【梯沽】は沖縄や小笠原でなければ育ちませんが、 近縁のカイコウズとサンゴシトウ【珊瑚刺桐】は関東南部以西で栽培が可能です。
カイコウズは鹿児島県の県花になっていますが、南房総や伊豆でも庭木や街路樹 に植えられているのを見ることができます。

もともと熱帯の植物なので、東南アジア各地では至るところで見られますが、原 産は南米で、アルゼンチンやパラグァイの国花になっています。
日本には明治の中頃に渡来したようです。

アメリカデイコの別名もあり、英名は Common Coral-Tree 。


カイコウズ【海紅豆】
Erythrina crista-galli マメ科デイコ属

東京都神代植物公園で(1978年 6月)Photo by K.Iozawa

高さ7〜8m になる常緑低木。

3枚複葉が互生し、枝や葉柄、葉の主脈に先 の曲がった小さな刺がある。
小葉は長さ10〜15cm の卵状楕円形で、裏面 は白っぽい。

6〜9月、濃赤色の蝶形花を開く。花の長さは約5cm で、普通 の蝶形花とは逆に旗弁(一番大きな花弁)が下側になって咲く。

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