「キキョウ」 (7月4日)


キキョウは山地の草原に自生がたくさん見られたものです。
近頃山へは行ったこ とがありませんが、いまでは少なくなっているのでしょうね。

桔梗の花は武士に好まれたようで、明智光秀や加藤清正をはじめ、桔梗を家紋と していた武士は多いのです。
江戸城には桔梗門という門があり、いまも皇居参観 者などの出入口として使われています。

秋の七草の一つに数えられている朝顔は、キキョウのことだそうですし、根を干 したものを桔梗根(キキョウコン)と呼んで漢方の去痰・鎮咳剤とします。

韓国の民謡に歌われる「トラジ」はキキョウのことです。


キキョウ【桔梗】
Platycodon grandiflorum キキョウ科キキョウ属

千葉県大原町で(1995年 7月)Photo by K.Iozawa

山地の草原に生える多年草。
古くから栽培もされていた。高さ40cm 〜1 m ぐらで毛はなく、傷つけると白い乳液が出る。

根は大きく、黄白色。
葉は互生し、長さ4〜7センチの長卵形で先は尖り、縁には鋸歯がある。

花は7〜9月ごろ茎の先に数個つき、青紫色で釣り鐘形の花冠は5裂して 水平に近く開く。
直径は4〜5cm 。

栽培種には白、ピンクなどもある。

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