「コエビソウ」 (7月5日)


コエビソウまたはベロペロネと呼ばれている園芸植物があります。
熱帯植物なの で普通は冬の間温室で育てますが、暖地のこのあたりでは露地でも辛うじて冬越 しができ、いま花が咲き出しました。

赤い苞が重なって穂になり、エビの尻尾を連想する姿から小海老草の名がついた ようですが、その苞の間から白い花がのぞきます。

日本には昭和の初めごろ渡来したものだそうですが、花屋さんの店先によく姿を みかけるようになったのは最近のことですね。

インドネシアなど東南アジアでは庭に植えてあるのをよく見かけましたが、あま り大事にされている風もなく、繁り放題に放置されているようでした。

英名も和名と同義の Shrimp Plant です。


コエビソウ【小海老草】
Beloperone guttata  キツネノマゴ科ベロペロネ属

インドネシア西ジャワ州スカブミで(1975年12月)Photo by K.Iozawa

メキシコ原産の熱帯性多年草で鑑賞用に熱帯各地で栽培されている。

草丈40 〜60cm で分岐性が強く、長さ3〜6cm の卵形の葉が対生する。

新梢の先に 赤褐色の苞片が重なった長さ7〜10cm の花穂を出し、苞片の間から長さ3 cm ぐらいの唇形花を開く。
花弁は上下2枚に分かれ、下弁の内側に紫色の斑点 が2列に並んでいる。

苞片が白いもの、黄色いものなどの変種がある。

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