「ハイビスカス」 (7月6日)


暑い日差しには真っ赤なハイビスカスが映えます。
ブーゲンビリアと並ぶ熱帯の 代表花で、ハワイの州花、マレーシアの国花になっています。

「夜目にも鮮やかな赤いハイビスカスの香りが漂い・・・・・・」と書いた小説を読ん だことがありますが、これは文字通り真っ赤な嘘で、ハイビスカスの花は朝開い て夕方には萎んで落ちますし、匂いはありません(^_^;)。

ハワイのフラダンスには、ハワイ語でアロアロと呼ばれるこの花がつきものです し、インドネシアやマレーシア、シンガポールでも装飾花としてよく使われます。
長い花柱の先が3裂して雌しべになっており、花柱の途中から枝分かれしたよう に雄しべが何本も出ています。この構造は人工交配が楽なためか、雑種がすこぶ る多く、さまざまな形や色の種類が豊富です。

インドネシアではクンバン・スパトゥ(Kembang sepat=靴の花)と呼びますが、 この花を摘んで靴を磨くとよく光るのだそうで、半信半疑ながら、名前の由来だ けは納得しました。ブンガ・ラヤ(Bunga raya=偉大な花)とも言います。 (kembang,bunga いずれも「花」の意)

和名はブッソウゲ【佛桑花、扶桑花】で、日本のムクゲ、フヨウはハイビスカス の仲間です。

乾燥を嫌いますので、鉢植えは乾かさないように充分水を与えてください。
乾く とすぐ蕾が落ちてしまいます。
冬でも室内で10℃以上を保てば、落葉せずに越 冬できます。


ハイビスカス:
Hiiscus rosa-sinensis

千葉県大原町で(1989年 7月)Photo by K.Iozawa

中国原産といわれている常緑低木で高さ2〜3m になる。

葉は広卵形で長さ 10cm 内外。
暗緑色で表面に光沢があり、縁には鋸歯がある。

枝先に直径 10〜15cm の大きな漏斗形5弁花を開き、雌雄が合体した長い花柱を抽 出する。

園芸種は800種に及ぶ。

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