「ムクゲ」 (7月7日)


梅雨の中休みで2、3日照ったせいか、ムクゲがあちこちで開き始めています。
ムクゲとフヨウは日本のハイビスカスですが、フヨウはもっと遅く、夏の終わり から咲きはじめます。

ムクゲの原産は中国(中国名:木槿)ですが、お隣韓国では国花になっています。
ムクゲの名は韓国名のムグンファからきたのだと韓国の人から聞いたことがあり ます。

昔はこのムクゲをアサガオと呼んでいたという説もありますが、平安時代にはキ ハチスまたは単にハチスと呼ばれていたということです。

ムクゲの花が朝開いて夕刻に萎むのを、ハスの花の生態に模してキハチス(木の 蓮の意)と呼んだものなのでしょう。
フヨウ、ワタ、トロロアオイ、オクラなど と共にアオイ科の花には一日花が多いですね。

白、桃色、青紫などの色があり、八重咲きの種類もあります。
白花の蕾みは漢方 薬に使われ、干した蕾みを煎じて胃腸の薬にするそうです。


ムクゲ【木槿】
Hibiscus syriacus アオイ科フヨウ属

千葉県大原町で(1989年 7月)Photo by K.Iozawa

よく分岐して高さ2〜4m になる落葉低木で、互生する長さ5〜10cm の卵 形の葉は浅く3裂するのが普通。

縁には不揃いの鋸歯がある。

花期は7〜10 月と長く、花の色は紅紫色、赤、紫、白などなどがあり、八重咲きの品種もあ る。

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