「ヤマユリ」 (7月8日)


匂いがきつすぎるとか、花粉で衣服が汚れるとかの理由で好きじゃないという人 もいますが、なんといっても百合はヤマユリです。

このあたりでも自生のヤマユリはほとんど見かけなくなりましたが、ちょっと手 の届かない崖の縁などにまだ残っています。

関東から東海地方に特に多く分布し「関東百合」「箱根百合」とも言われ、神奈 川県の県花になっています。

年々花が増えて、古いものでは20も30も咲くことが珍しくありません。
今年は冬の寒さのせいか、我が家のユリも花の数が少ないのですが、数年前に何 と1株に103個も咲いたことがあったんです。
さすがに花は小さくて、茎の先 の方は偏平に奇形化していました。
土地の古老の話によると、1株200個とい う記録もあるそうです。

関東のヤマユリに対して、西日本ではササユリ(サユリ)が百合の代表でしょう か。
ヤマユリに比べると上品な感じがします。

英名は Gold Banded Lily 。


ヤマユリ【山百合】
Lilium auratum ユリ科ユリ属

千葉県大原町で(1996年 7月)8mm Video by K.Iozawa

高さ100〜180cm になり、葉は長さ10〜15cm の披針形で対生・互 生の別が判然とせずに散在する。

夏、茎の先に数個の大きな花を横向きに開 き、強い芳香を放つ。

6枚の花被は白色で、中央に黄色い線があり、内面に 赤い斑点がある。
花粉は赤褐色で、衣服につくと染みになってとれない。

根の鱗片(百合根)は食用とする。

昨日 戻る 明日