「ヒメヒオウギズイセン」 (7月9日)


一昔まえにモントブレチアという名でもてはやされた園芸草花ですが、今ではど ういうわけかあまり人気がなくなり、なんとなく庭先に忘れ去られた存在になっ てしまいました。
繁殖力が強くてやたらに増え、野生化したものも多く見かけま す。あまり丈夫な草花は可愛げがなくて、作る楽しみが少ないのかも知れません。

植物にも随分、はやりすたりがあるものですね。

鮮やかな緑色の線形の葉に明るい朱色の花が冴え、明るい感じのする花です。
うちでは車庫の入口に沿って咲き揃い、車を送り迎えしてくれていまます。

英名は Montbretia 。


ヒメヒオウギズイセン【姫檜扇水仙】
Crocosmia crocosmaeflora アヤメ科トリトニア属

千葉県大原町で(1985年 7月)Photo by K.Iozawa

ヨーロッパで交雑によって育成された多年草で、1890年頃渡来。鑑賞用 に花壇などに植えられ、また野生化したものも見られる。

クロッカスに似た根茎があり、地下で枝分かれして増える。葉は線形で重な り合い、質はやや硬く直立する。

夏期、茎の上部が2、3本に分かれて穂状 花序をつけ、径2〜3cm の朱赤色の花を開く。
花被6片はほぼ水平に開き、 各片の基部に濃い斑点が2個ある。

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