「ピーマン」 （7月10日）

畑のピーマンが花盛りです。 ピーマンは作りやすい野菜で家庭菜園の人気者ですが、これからの最盛期になる と毎食のようにお膳に並ぶので、いささか食傷ぎみになるのです。 ピーマンはご存じの通りトウガラシの仲間ですが、昔は甘唐辛子などと呼んでい ました。ピーマンが通り名になったのは戦後のことです。 スーパーなどに真っ赤で高価な肉厚のピーマンを売っていますが、普通の緑色の ピーマンも採らずに放っておくと真っ赤に熟します。 やはり辛くない唐辛子にシシトウがあります。 これはピーマンに近縁の種類で、 もとはもっとごつごつした形のものでした。 だから獅子頭或いは獅子唐辛子とい う名がついたのでしょうが、いまではほっそりした形のものばかりになってます。 辛い唐辛子も、シシトウも、ピーマンも、或いは鑑賞用の七色唐辛子も、植物分 類上では同じ種類として扱われ、現在ではまだ細分化されていないようです。 しかし、実感としてはあの辛い唐辛子とピーマンとは別な種類として扱いたい気 分ですねぇ。 ピーマンはフランス語で、英名は Green Pepper, Sweet Pepper など。 ピーマン【Piment】 Capsicum annuum ナス科トウガラシ属

千葉県大原町で（1996年 7月）8 mm video by K.Iozawa

熱帯アメリカ原産のトウガラシのうち、ヨーロッパで野菜用に改良された、 辛くない品種。 よく枝分かれし、高さ50〜60cm になる。 葉は卵状披針 形で互生する。 花は白色の５弁花で直径１〜1.5cm ぐらい。果実は肉厚 で４〜６個の縦溝がある。 一般に緑色のうちに収穫するが、熟すと赤また 黄色になる。 高温多湿を好み、栽培は容易。