「ノウゼンカズラ」 (7月12日)


ノウゼンカズラも夏の花ですね。
漢字では「凌霄花」と書き、原産地は中国です が、日本には随分古くから栽培されていたようです。

凌霄の「霄」は空の意味で、蔓性のこの植物がぐんぐん伸び上がる様子を「空を 凌ぐ」という意味にたとえてつけられた中国名であると思いまが、凌霄の音読み リョウショウがなまってノウショウとなり、更にノウゼンになったというのが、 名前の由来の定説になっています。

昔から匂いを嗅ぐと気が狂うとか、花に宿った露が入ると目が潰れるなどと言い、 有毒とされてきました。それほど強烈の毒はなさそうですが、いろいろな書物に “花は有毒”と書かれていますので、花の取扱いには一応の用心をした方がよい でしょう。

英名を Chinese Trumpet-Vine と言います。つまらない名ですね(^_^)。


ノウゼンカズラ【凌霄花】
Campsis grandiflora ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属

千葉県大原町で(1975年 7月)Photo by K.Iozawa

蔓性落葉低木。

気根のような付着根を出して他物に付着する。
葉は対生の奇 数羽状複葉で、小葉は2〜6対ある。

夏、直径6〜7cm の漏斗状の花を多数 横向きにつける。
色は橙黄色で、内側に黄色い斑模様があり、特有の匂いを もつ。

近縁種に花が小型のアメリカノウゼンカツラ:Campsis radicans がある。

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