「ピンクビグノニア」 (7月15日)


シンガポールのチャンギイ空港から市内へ向かう道の両側に、ピンクの大きな 花の咲く蔓性植物がたくさん植わっています。
私はチャンギイ空港の建設工事 に従事していましたが、空港が完成したとき、同時に開通した市内へのハイウ エイの緑地帯にこの木の苗を植えたのも仕事のうちでした。
多分もう大きくな ってたくさん花をつけ、市内へ向かう旅客の目を楽しませてくれているのでは ないでしょうか。その名はピンクビグノニア。
大輪朝顔位の大きな濃いピンク の花が咲き、黄緑の葉との対比が美しい花木です。

ここばかりではなく、東南アジア各地で、公園や家庭の庭によく植えられてい て、年中つきがら次へ花を咲かせます。

日本には同属の花でツリガネカズラというのが栽培されていますが、こちらは 花の色が赤橙色で、あまり似ていません。


ピンクビグノニア
Bigunonia magnifica ノウゼンカズラ科ビグノニア属

シンガポール植物園で(1981年 5月)Photo by K.Iozawa

南米コロンビア原産の常緑低木。

葉は対生し長さ8〜12cm 。
先は尖り 縁に鋸歯はない。

花は葉腋に円錐花序をつくって多数開き、漏斗形で直 径8〜9cm 。
先は5裂して平に開く。

濃いピンクまた桃紫色で、筒部の 内面は黄色または白。

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