「ニンジン」 (7月18日)


ニンジンは花の咲く前に収穫してしまうので、なかなか花を見るチャンスがあり ません。

初秋に種を蒔いて冬収穫するのが普通ですが、そのまま放置すると夏に 花が咲きます。
近くの農家の畑に、種採りのためか収穫の残りか、花を咲かせて いる数株のニンジンを見つけました。

昔、ニンジンはゴボウのように長く、真紅の色をしているのが普通で、今のよう な短くて黄赤色の種類はセイヨウニンジンと言っていました。
いまではニンジン と言えばこの短い種類を指すようになっています。

カロチンの含有量が多く、キャロットジュースなども流行っていて健康野菜の王 者の地位にありますが、昔から子どもにはちょっと苦手の野菜でした。

英名は Carrot 。強壮薬として有名な朝鮮人参のことを単に人参とも言いますが、 キャロットのニンジンとは全く関係がありません。


ニンジン【人参】
Daucus carota var. sativus セリ科ニンジン属

千葉県大原町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

中央アジア原産といわれている2年草で、野菜として世界中て栽培されてい る。

日本には17世紀ごろ渡来。葉は根生で長い柄があり、2〜3回羽状複 葉で細かく切れ込んでいる。

初夏に花茎を伸ばし、白い小さな花を多数散形 花序につける。

全草の特有な匂いがある。

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