「クレオメ」 (7月21日)


とある農家の庭先にクレオメがぽつんと1本咲いていました。
花の形を蝶に見た ててセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)とも言います。

熱帯アメリカ原産の一年草で、春蒔き夏咲きの草花として栽培されます。
日本に 明治の初めに渡来し、一風変わった花の形が珍重されていた時期がありましたが、 花が長持ちしないせいもあって、近頃ではあまり人気のない花です。

茎や葉に粘 りけがあり、葉に特有な臭気があることも嫌われる原因になっているのかも知れ ません。
やわらかい感じの花びらと、長い雄しべがよく調和して、なかなか優雅 な雰囲気を醸しだす花なんですが、残念ながら夜咲きで夕方開き、翌朝日が当た り始めるとすぐ萎れてきます。

英名は Cleome のほかに Spider Flower とも。


クレオメ【Cleome】
Cleome spinosa フウチョウソウ科クレオメ属

千葉県大原町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

草丈1m 内外、全草に粘着性の軟毛を有する。

葉は5〜7裂の掌状複葉で互 生。

花は長い柄があり、ピンクまたは白。
花弁は4枚で、1本の雌しべとこ れを取り巻く6本の雄しべは共に長い。

果実も長い線状で長さが8〜15cm になり、上を向く。

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