「オオバコ」 (7月23日)


道端でオオバコの花がみられます。

千葉の方言で、オオバコのことをカエロッパというのですが、カエルバと言う地 方もあるようですね。
葉をよく揉んで元の方から息を吹き込むとまるく膨らんで 蛙の形になるところから生まれた名なのでしょうか。

花柄互いにをからみ合わせて相手を切る遊びが、誰でもやったことのあるオオバ コ相撲ですが、この遊びからスモウトリグサの別名も生まれています。

漢名を車前と言い、馬車などの通る道に生えているからだと言われますが、そう いう苛酷な条件でも育つ、ということではなくて、他の植物に追い払われてそう いう逆境にしか生きる場所を見いだせなく、やむを得ず乾燥や踏みつけに耐える 素質が生まれたのだという説もあります。


オオバコ【大葉子・車前】
Plantago asiatica オオバコ科オオバコ属

千葉県大原町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

日本・中国・台湾・東シベリアに分布する多年草。

葉はすべて根生し、長い柄の 先に卵形の大きな葉が開く。
長さ5〜15cm で縦の葉脈が目立つ。

夏、葉の 間から高さ10〜20cm の花茎を数本伸ばし、上部に白っぽい小さな花を多 数穂状につける。
花は下から上に咲き上がり、秋になると小さな楕円形の実 をつける。

実は熟すと中から数個の黒い種子を飛散させる。

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