「ゲンペイクサギ」 (7月25日)


町の花屋さんで、鉢植えのゲンペイクサギが花を咲かせていまた。

5角錐の形をした白い苞の先が割れて、真っ赤な小さな花がチョッロと覗いた姿 はなかなか愛嬌があって、咲き揃うと可愛い眺めです。

インド・マレーシア・インドネシアなどの原住民の間に、ビンロウジュの実に石 灰をまぶしてキンマという木の葉に包み、これを噛んで嗜好品とする風習があり ますが、これを噛むと口が真っ赤に染まります。

このキンマをインドネシアではシリ(Sirih)というのですが、この花の白と赤を 婦人の顔とキンマを噛んだ真っ赤な口になぞらえて「シリを噛む婦人( Nyonya makan siri : ニョニャ マカン シリ )」という名で呼びます。

和名のゲンペイは赤・白の源平ですが、英名の Broken Heart はちょっと生々し いですね(^_^)。


ゲンペイクサギ【源平臭木】
Clerodendron thomsonae  クマツヅラ科クサギ属

前橋市敷島公園ばら園「熱帯植物温室」にて(1998年6月) Photo by S.Aoki

西アフリカ原産の半蔓性常緑低木。

蔓は太く、よく伸びて4〜6m に達する が、刈り込んで垣根や鉢植えに仕立てる。

葉はやや細長いハート形で対生し、 軟質で濃緑色。

花は袋状の白い苞に包まれた真紅色の5弁花で、長い5本の 雄しべがある。

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