「キンカン」 (7月28日)


キンカンの花が満開です。
今年はどういう加減か花着きが多くて、枝いっぱいに びっしり咲いています。
匂いもきつく、芳香を通り越して、やや悪臭さえ感じる みたいです。

熱帯に「月下香」(Polianthes tuberosa)というヒガンバナ科の花があり、文字 通り夜になるよ強烈な香りを放ちますが、キンカンの花が咲くたびにこの花の香 りを思い出すのです。
インドネシアではスダップ・マラム(Sedap Malam)という 名で呼ばれていましたが、直訳すると「夜の芳香」で、パーティなどには欠かせ ない花でした。

キンカンには関係ない話ですが、あまり香りがよく似ているので、熱帯の夜を思 い出しています。


キンカン【金柑】
Fortunella japonica ミカン科キンカン属

千葉県大原町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

ジャポニカの学名が与えられているが原産地は中国。
日本には江戸時代に渡 来し、暖地に栽培されている。高さ2m ぐらいになる常緑低木で、長さ5〜 7cmの長楕円形の葉が互生する。

葉柄に狭い翼があり、枝には短い刺がある。

初夏から初秋にかけて白い小さな5弁花を開き芳香を放つ。

晩秋から冬にか け、直径2〜3cm の球形の果実が黄色く熟し、皮は生でも食べられる。

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