「ネジバナ」 (7月30日)


庭の片隅にネジバナが1本咲いているのを見つけました。

いままでこんな所で見たことがなかったのですが、どこから来たものやら…。
多年草ですから、毎年少しづつ増えてくれることを期待します。

いまではネジバナという名が標準和名になったようですが、むかしはモジズリ 【捩摺】と呼んでいました。
捩摺とは摺衣(スリギヌ=植物の葉や花をすりこんで 布を染める染色の技法。今のプリント柄の元祖でしょうか)の模様の一種で、 捩じれたような模様のことです。
ネジバナの花序は螺旋のように捩じれている ので、捩摺の名が与えられていたのでしょう。
直接的なネジバナよりもずっと 風情のある名だと思いますが…。


ネジバナ【捩花】
Spiranthes sinensis ラン科ネジバナ属

千葉県大原町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

北海道から九州までの各地に分布し、日当たりのよい草地などに生える多年 草。

高さは20〜40cm になり、葉は長さ5〜20cm 、巾3〜10mm の線 形で根元に数枚生える。

晩春から晩夏にかけての長い期間、葉の間から長い 花茎が伸びて淡紅色の小さな花が螺旋状の穂になってつく。
花1個の大きさ は5mm ほどで釣鐘形。

昨日 戻る 明日