「ニガウリ」 (7月31日)


ヘチマに似た瓜にイボイボがたくさん生えていて、ニガウリはちょっとグロデス クな瓜ですが、豆腐とニガウリを油で炒めた沖縄料理チャンプルーは、内地でも 夏の献立として人気があります。
ニガウリのほろ苦さが食欲増進に効果があるの でしょうか。

熱帯アジア原産の蔓性一年草で、日本でも沖縄や鹿児島などで栽培 されており、沖縄ではゴーヤー、鹿児島ではニガゴイと呼びます。

東南アジア各地でも野菜として常食しますが、やはり油炒めにしたりカレー に入れたり、またはピクルスに漬けます。

瓜が長いのと短いのと2種類あり、短い種類の方は苦みがきつく、ちょっと日本 人の口には合いません。

普通青く若いうちに食べますが、熟すまで放置すると固くなって裂け、中から緋 紅色の果肉(種衣)に包まれた種が出ます。
昔はツルレイシと言い、この甘い果 肉をしゃぶるのが普通の食べ方でした。
ちょうどアケビの種をしゃぶる具合です ね。

このあたりでも自家用に栽培する農家があり、いま花が咲いています。

英名はいくつかありますが、Bitter Cucumber が普通。


ニガウリ【苦瓜】
Momordica charantia ウリ科ニガウリ属

千葉県大多喜町で(1996年 7月)Photo by K.Iozawa

茎の断面は5角形。
全体に毛が生えており単一または分岐した巻き髭がある。

葉は10〜15cm ぐらいになり、掌状に深く切れ込んでいる。

雌雄同株で 黄色い花が葉腋に1個つく。

果実は紡錘形で長さ30〜40cm ぐらいになり、 表面に大小のこぶ状隆起多数。

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